一期一会
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俺の『リンかけ』体験 Vol.1 佐竹雅昭
【激白】『リンかけ』が無かったら格闘家佐竹は存在しなかった‼(集英社/スーパージャンプ特別編集『リングにかけろ 1』Vol.3 平成12年9月5日増刊号より転載)
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●運命の出逢い
『リングにかけろ』に出逢ったのは中学生の時。実を言うと、その頃ってそんなに格闘技には興味がなくて、野球とかで遊んでたんですよ。でも、この作品によって格闘技に目覚めさせられましたね。パンチの撃ち方とかすごく詳しく描いてあるじゃないですか。放課後、よくそれで研究したりしました…(笑)。ホント夢中になって読んでました。もう僕の格闘技人生の始まりは『リンかけ』ですって言っても過言じゃないですね。
●秘かにSRTを特訓⁉竜児のはめていたドラゴンリストってありましたよね。俗に言うパワーリストのことだと思うんですけど、アレは僕もずーっとつけていましたね。夏はアセモになったりしたけど(笑)。それから志那虎。志那虎は僕の一番好きなキャラクターなんですけど、あのスペシャル・ローリング・サンダーってパンチは、ひょっとしたら僕にも可能なんじゃないかって秘かに練習してみたりもしました(笑)。さすがにあの有名な“刀を付けた扇風機”の練習はできなかったですけど(笑)。
●男が熱い!『リンかけ』の中では竜児が都大会に出場するあたり、あのメインキャラの5人が勝ち残っていくところが一番好きですね。それぞれの選手が抱えている人間ドラマが実に感動的だった…。熱いんですよ、男が。僕と同じように、あの“男の強さ”に影響受けた人って多いんじゃないかなぁ。実際、僕は大人になった今、空手家として人生というキャンバスに自分の『リングにかけろ』を描いている真っ最中です。僕の場合、大団円で終わるのか、あるいはリングで死んじゃうのかわかりませんが、最後まで熱い男でありたいですね。